5月のキリンカップとしての違和感
2002年の5月末のキリンカップ(スウェーデン戦)も見に行った。
国立で開催された試合で、あの時もバックスタンドの聖火台を後ろに感じながら
選手紹介の巨大スクリーンに燃えるような思いをぶつけていた
試合が終わった後、場内を一周する選手に、
「6月からのワールドカップがんばれ!」という、
惜しみない声援を私も含め会場内の誰もが送った。
昨日のキリンカップ、試合の内容については後述するが
この数日間感じていたのは、この5月のキリンカップの、いいかえれば、ワールドカップ前の最終の国内国際対戦としての違和感であった。
前述したように、ワールドカップ前の最終の国内国際対戦としての壮行試合になるはずのキリンカップが、なぜか壮行試合といしてよりも、ポジション争いになってしまっているのである。
しかも、ジーコの気持ちは既に固まっているのに・・
確かに海外組も集まらない、国内組だけの試合にメディアがややもすると消化試合になりそうな雰囲気を察知して、ポジション争いをわめき立てているのだと思うのだが、ジーコの気持ちは既にFWに関しては決まっていると、思われる。
それは「国際試合での勝ち点3の絡んだ試合での貢献度をみる」と明言しているからである
たぶん、
ジーコの中での最終チェックは
メディアのはやし立てているFW争いではなく
中盤の小野と遠藤の動きを見ると言うことではなかったのかと思う
このキリンカップ2試合で遠藤のトップ下、遠藤と福西と小笠原と小野を絡めた動きのチェックだと思う
まさに、小野の出場ポジションと遠藤にするのか松井にするのか、
それをジーコは一番悩んでいるのではないかと思われるからだ。
そのために、ジーコは最終発表をこの2試合の後にしたのではないのか?
だが、その中盤の争いをFW争いと勘違いしてはやし立てたメディアの罪により、mixiのコミュではこの時期になってでも「松田要請論」など、招集すらされていない選手のコールをこの試合で行おうじゃないかという動きまでみられた。
マリノスの監督であり、元日本代表の監督の岡田監督も自身のコラムの中で
http://www.kanaloco.jp/sports/soccer/0605/jw06051301.html
ところで先日、日本代表の試合をテレビで見た。残念ながら終了間際のセットプレーから失点して負けてしまった。ただ私は試合の結果より、俗に最終選考の当落線上といわれる選手たちが、アピールしたいと必死でプレーしていたことに違和感を覚えた。
アピールしようとすることは、決して悪いことではないし、必死でプレーすることは素晴らしいことだと思う。
ただ、あくまで「チームが勝つため」にプレーするのであり、本番まで数試合しかない大切なテストマッチが、個々の選手のアピールの場になってしまっていいのだろうか?
と、書いている
本当にそのとおり、2試合でチームの円熟が図れるのか?
しかし、返す返すも
壮行試合としての位置づけのはずのこのキリンカップ2試合が、チームの完成を目指す試合ではなく、単なるポジション争いの試合になってしまったのは、「勿体ない!!」という気持ちで一杯です。
壮行試合をやって欲しかった。
せっかく、郷ヒロミもユニフォームのスーツ着ていたのに