オシムのコメント
●オシム監督（千葉）：
今までより集中できた部分もあったし、
あのように試合結果をひっくり返すことができたんですが、
他の経験があるチームではあのように結果をひっくり返させてはくれないでしょう。大分には少し残念ですけど、大分もしっかりしたサッカーをやっていたと思います。
今日、うちに起こったことが次に彼らに起こるかもしれません。
まあ、続けていくだけです」
戦って走ってという部分ではまったく問題ないのですが、
やはり守備面でしっかり相手を抑えられていなかった。
立ち上がりに抑えられないと、それがあとをひくものです。
そういう意味では（大分の2トップの）2人のブラジル人を自由にさせすぎた。
ただ、その2人のブラジル人をうまくコントロールし始めてから、
うちもリズムをつかみ始めました。
誰にもプレーをさせてはいけないのは当然です。
フリーにさせない。それは教えです秘密ではないのでいいますけど、
対戦相手ももっとうちの選手に対して体をぶつけてしっかりついてくれば、
相手に有利になるでしょう。
皆さんもご存じなので言うんですが。
うちはやはりそういう動きのあるプレーをして機能するチームです。
だからといって、対戦相手が体が大きくてごつくて体をぶつけてくるからといって、
自分たちのプレーを変えるわけにはいきません。
チームはプレーしているわけです。
そういうプレーをするチームと決めたからには、それをやるしかないです。
そうでないと混乱してしまいます。これは私の考えです。
監督によっては毎週プレースタイルを変えるような監督もいますが。
でも、それを悪いとはいっていませんよ。
各々の監督に自分の考えがあるわけですから。
監督とはこういうきちんと理にかなったコメントが出来る人を言うのだろうナァ。
羨ましいです。
しかも、自チームの選手に細やかな目配りできる
あたりまえだけど、これ以上悪く慣らせないための決断
それは大事だよね。↓
Q：水本選手をすぐに交代させましたが、あれ以上プレーするのは無理でしたか。
「彼は別に続けることができたでしょうが、
あのような立ち上がりだったら、続けないほうがよかったでしょう。
彼が続けてプレーしてもよかったんですが、
続けていたらもう2、3点取られていたでしょう。
いいタイミングで彼を代えたと思います。
チームのためにも、彼のためにもよかったんじゃないでしょうか。
:
彼がもっとミスをする前に交代させたんです。
いい意味でですよ。そんな悲惨な状況ではありません」
Q：後半20分ごろに、巻選手がフリーでボールを持って、
もっとフリーだったハース選手にパスを出したけれど、
ハース選手はGKの正面にシュートを打ったとき、オシム監督はものすごく怒っていました。
巻選手がシュートをしなかったことを怒ったのでしょうか。
それとも、ハース選手が簡単にシュートを外したことでしょうか。
「シュートを決めなかったことに怒っていたんです。
巻は理想的なパスをしたと思います。巻ではなくて、
もっとエゴイスティックな選手がボールを持っていたら、パスを出さないかもしれません。
FWというのは点を取るためにいるわけですが、
巻も今までけっこう点を取ったので、
そこでマリオ（・ハース）のためにパスを出したわけです。
すごくポジティブなプレーですよ。
この記者さんのインタビュー内容が凄い*1と思うのは私だけだろうか？
*1:素晴らしい
